「自分の中に毒を持て」を読んで

 この本は芸術家の岡本太郎さんの激しい生き様を書いたものです。私は岡本さんのことはあまり知らなくて、この本の存在も知りませんでした。先日Youtuberのマコなり社長の勧める本のなかに、これだけ変わった毛色のものが混じってるのに気付き、なんだろう?と思って手に取ったのが読むことになったきっかけ。他の本はなんとなく自己啓発とわかるような題名なのに、これだけ毒ですから。

 岡本太郎さんといえば、「芸術は爆発だ」と言っていたおじいさんぐらいの知識しかなったんだけど、こんなに激しく熱い思いを持った人とは知りませんでした。岡本さんが本書で言っていることは以下のような感じのこと。
  • 周りに流されずに、自分の筋をもって取り組め。安全な社会のレールを走っても自分で充実した人生は遅れるのか?自分の筋を通した生き方なら成功であろうと失敗であろうと充実した人生となる。
  • 今のこの瞬間瞬間を全力で取り組め。己、相手、恋人と正面から向き合え。それをしないと生きることにならない。
  • 岡本さんだからできるんだとか言われるが、そうじゃない。とにかく始めて、いっぱい失敗した中からできるようになる可能性が出てくるんだ。順番が違う。
このような話が、岡本さんのこれまでの経験、若い頃のパリでの留学、戦争による帰国、徴兵での戦地での出来事を交えて語られて、一層重みがますような本の構成になっています。

 現在49歳の私が今々読む限りは「熱いなぁ」「難解だなぁ」と少し離れて鑑賞できるのですが、これを若いときに読むとどうなっていただろうか?と。。。群ずに孤独に戦い続ける人生を選択する可能性があったかもしれません。

 人生で迷ったとき、踏み出したいが一歩が出ないとき、背中を押してくれる良書であると思いました。岡本さんがいう自分の胸の奥にある神聖な炎は、安全な社会のレールをそれほど踏み外さずに渡ってきてしまった自分からはもう消えてしまったんじゃないかなと少し寂しくなりました。😞



別の話になりますが、若いのにマコなり社長はマジですごいです。もし未だマコなり社長のYoububeを見たことがないのであれば一度覗いてみることをおすすめします。ではでは。😀
 

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